相場を動かす21のアノマリー!非合理な動きを利用しよう
アノマリーとは
ある法則・理論からみて異常、または説明できないこと。
なぜそんな現象が起こっているか解明されていないが実際その通り動くことも多く、投資に優位性があります。
月や季節のアノマリー
1月効果
12月末から1月第1週までの株価が上がる。
逆に1月の第2週は株価が下がることが多く、1月全体をみると下がっていることが多い。
節分天井彼岸底
節分天井
2月上旬まで株価が上がる。
彼岸底
そこから反転し、3月決算に向けた調整売で下げる。
有名な格言ですが、彼岸底の実現率は高くない。
4月効果(新年度効果)
新規投資の資金が市場に流入してきて、株価が上がる。
GWの値動き
ゴールデンウィークに株価が天井を迎え、それから値動きが激しくなる。
セルインメイ(Sell in May)
5月は値下がりトレンドの起点となりやすい。
ただし日経平均株価は6月までは下がらないことも多い。
夏枯れ相場
7月から8月にめがけて、市場は閑散期に入り、株価は軟調となる。
8月後半の円高
約70%の確率で円高になる。
彼岸底
9~10月は世界的に株安となりやすい。特に9月中旬から下旬にかけて株価が下落する。
ハロウィン効果
ハロウィンの頃を境に株価は反発、以後は上昇トレンドに乗る。
11月の株高
株価が上昇トレンドに乗り出す。
12月の株安
株価が下がる。ただし12月24日以降は上昇する可能性が高い。
サンタクロースラリー
12月24日のクリスマスイブの終値から見ると、年末まで株価が高い。
サンタクロースラリー
クリスマスイブにサンタが投資家に株高をプレゼントしてくれるとの例え。
周期のアノマリー
ゴトー日(5と10のつく日)
円安になる。
月曜の株安
株安になる。
逆に水曜日と木曜日は株高になりやすい。
TOM(月の変わり目)効果
月末が安値になり、月初には高くなる。
SQ効果
SQのある週は、株高になる。
オプション取引と先物取引のSQ算出が重なる3,6,9,12月のメジャーSQは特にその効果が高い。
米大統領選
米大統領選挙の前年は株高になる。
米大統領選挙の年も株高、ドル高傾向。
米大統領選挙の翌年は相場が冴えない。
タピオカがブームになると株価が大暴落する
タピオカブーム
- 1回目:1992年(バブル崩壊)
- 2回目:2008年(リーマンショック)
- 3回目:2018年
ビックニュースの過剰反応
大きいニュースは株価を大きく変動させます。
その為、冷静な判断力を失い適性価格を大きく超える場合があります。
そして投資家が冷静になった時に適正価格に修正される。
その為、冷静な判断力を失い適性価格を大きく超える場合があります。
そして投資家が冷静になった時に適正価格に修正される。
日本で地震が発生すると、なぜ円高になるのか
あるニュースにすごい違和感を覚えました。
『熊本地震により円高になりました。』
というものだ。
日本の災害なのになんで円が買われるんだ?
すぐに戻りましたが、一時108円88銭まで実際に円高になりました。
過去の災害でも円高になることが多かったです。
日本で地震が発生した場合に円高になる4つの理由
- 保険会社の損害賠償の支払いの為、海外資産を売却して円に換金。
- 国内投資家のリスク回避の為、海外資産を円資産に戻す。
- 国内生産の回復に必要な資金を確保する為、海外に蓄えていた資産を円に戻す。
- 投機目的、過去の大震災時の通貨の動きや上記の円高要因を考慮し投機筋が乗っかる。
円高になる4つの理由の感想
まず保険会社の損害賠償ですが、為替市場に対して、規模が小さすぎるので影響は少ないでしょう。
結局はリスク許容度が下がったことによる有事の円買いなのでしょう。
株は雨の日に買って、晴の日に売れ
株価上昇の割合
- 晴れの日:56.4%
- 曇りや雨の日:51%
株変化率
- 晴れの日:+0.08%
- 曇りや雨の日:-0.02%
気分で投資している人が多い
感情を排除する様に注意していても完全に排除するのは難しいです。
誰だって感情にまかせて、売り買いを判断してしまうことはあります。
雨の日に買えば儲かる!
雨の日に買って、晴れの日の売るだけで期待値はプラスです。
他のアノマリーも同様です。
アノマリーを意識しすぎるのは問題ですが、知っているだけで、自分の非合理的な行動を抑制できます。
株価を形成するのは人間
絶対に非合理的な部分が存在します。
その部分を意識するだけでも今後の投資成績は改善されるでしょう。