FXスワップポイントサヤ取りとは?リスクと運用方法を解説

   

 

FXスワップポイントサヤ取りとは

FXスワップポイントサヤ取りとは?リスクと運用方法を解説
同じ通貨ペアでも、FX業者によってスワップポイントに差があります。
そのスワップポイントの差を利用して利益をあげる手法です。
  • 異業者間両建て
  • アービトラージ(裁定取引)
とも言われています。

FXスワップポイントサヤ取りの実施例

1万通貨あたりのスワップポイント(2019/11/20時点)

  • 南アフリカランド/円 7.3円
  • 南アフリカランド/円 買:ヒロセ通商 15円
  • 南アフリカランド/円 売:DMMFX -11円
年利計算
値段(7.3円) × 通貨数(10,000) × 2(買いと売り) = 購入額(146,000)
 
(買スワップポイント(15円) ー 売スワップポイント(-11円)) × 1年(365日) = 1年のスワップポイント差益(1460円)
 
1年のスワップポイント差益(1460円) / 値段(146,000円) = 1.00%
 

FXスワップポイントサヤ取りのメリット

1.為替変動リスクが少ない

両建てのため、円高になっても円安になっても損益はゼロ。
 

2.リスクの割に利回りが高い

2019/11/20時点のランド両建て
レバレッジ無し:年利1.00%
レバレッジ6倍:年利6.00%

FXスワップポイントサヤ取りのリスク

1.業者の設定スワップポイントに依存

業者の都合でスワップポイントが変動します。
売りと買いで業者を2つ以上用意しておくことでリスクを減らせます。
 
FXスワップポイントサヤ取りが流行るとスワップポイントが悪化することが多いです。
FX業者は損覚悟で客寄せの為に無理してスワップポイントを設定している通貨ペアがあります。そこに人が集まりすぎるとある意味目標達成ということで普通のスワップポイントに戻してしまいます。
 
政策金利と設定されたスワップポイントに差が大きいとその設定の継続は難しいと考えていいでしょう。
 

2.スプレッド等の手数料

取引時に手数料がかかります。
南アフリカランドを10万通貨を両建ててで購入すると南アフリカランド/円=7.3とした場合、レバレッジなしで146万円。
 
その146万円の取引時の購入時と決算時の手数料を合わせると約1800円かかります。
 
現状、スプレッドのみで手数料を取る業者は少ないですが、例えば、住信SBIネット銀行のくりっく365は1取引あたり50円取られるので業者を選ぶ時は注意が必要です。その分、資金移動が楽だったりとメリットもあるので自分の好みに合わせて選択して下さい。
 
 

3.為替が一方向に進んだ場合のリスク

一方向に進んだ場合は資金を移動させる必要があります。
南アフリカは特に変動が激しい為、片方が含み益、片方が含み損それが結構な額になります。
強制決済されない為に含み益側から含み損側に資金を移動させる必要があります。

4.長期休暇中に出金ができない

銀行の営業日とFX取引可能日が異なることによりこの現象が発生します。
例えば年末年始、銀行の営業日が1/4(金)とすると出金可能日1/7(月)からとなる。年始は値動きが激しいことが多いにも関わらずそれまで一切出金できない
 
年始やゴールデンウィークのFXサヤ取りは危険
 
FXのサヤ取りは両建てでハイレバレッジをかける為、値が一方的に動いた場合、利益が出ている口座から利益が出ていない口座に資金を移動させる必要があります。
長期休暇中は出金できない為、資金移動ができません。その為、一方的な値動きになった場合、かなりのピンチとなります。
 
出金できない状態の対策
両建てポジションを解消することにより証拠金維持率を回復することができます。
ただし、値動きが激しい状態の場合、スプレッドが大きくなっていることも多い。出金できない場合は普段よりゆとりを持つことが必要。
 
逆に大型連休に儲けられる技もあります。
 

5.投資先の国自体のリスク

取引している国で大きな事件があった場合、現状のスプレッドで取引できる保証はありません。
 
スワップポイントサヤ取り自体はどの国の通貨でも取引可能なので、複数の通貨ペアで実施するとリスクが下がります。
 
私が主に使用しているFX業者のスワップポイント一覧です。
 

FXスワップポイントサヤ取りの運用方法

FXスワップポイントサヤ取り用 通貨ペアの探し方

サヤ取り用の通貨ペアを探すのに必要な年利とコストの計算方法を書いていきます。
 

年利の計算方法

例:USD/JPY
レート:110
通貨数:10000
購入価格(レバレッジ1倍)=レート(110)×通貨数(10000)×2(買+売)=2,200,000
買い金利:SBIFXトレード→30円
売り金利:DMMFX→-15円
差金利:買い金利(30円)+売り金利(-15)=15円
年利益:差金利(15円)×365日=5,475円
年利:年利益(5,475)÷購入価格(2,200,000)×100(%表示の為)=約0.25%
 

取引コスト

同じ時間に取引した場合でもFXにはスプレッドというものが存在し、
同じ値段で売りと買いを保持することは出来ません。
そのスプレッドの手数料を計算します。

買い(SBIFXトレード):0.29銭
売り(DMMFX):0.3銭
売買いの往復コスト:(買い(0.29)+売り(0.3))×通貨数(10000)÷(銭→円へ)100=59円
取引コスト分を取り戻す日数:売買いの往復コスト(59円)÷差金利(15円)=約3.93日

同じ金利が続いた場合、取引コストを約4日で取り戻せることがわかります。

 

最適な通貨ペアの探し方

年利が高いペアは取引コストが高い傾向にあります。
自分の資産の状況によって最適な投資先は変わりますが短期の場合は取引コスト重視で長期の場合は年利重視で探すといいでしょう。

注意点1
年利が高いペアは人気化して業者が金利を維持できなくなる可能性が高く。取引コストが取り戻せない可能性も高いです。

注意点2
FXのメリットとしてレバレッジをかけることにより年利を上げることが可能ですが、値動きが荒い時は低レバレッジで運用することにより安全で高金利なサヤ取りを実現できるでしょう。
 
毎月更新しているので通貨ペア探しに活用して下さい。

FXスワップポイントサヤ取りの運用方法

南アフリカランド/円=7.3として計算
10万通貨146万円分を購入する場合、レバレッジ約6倍で計算します。
  1. 買い業者と売り業者にそれぞれ8万ずつ入金します。
  2. 買い業者と売り業者同時にランドを10万通貨購入します。
  3. 銀行に待機資金として8万円用意します。
買い業者:8万円
売り業者:8万円
銀行(待機資金):8万円
 
大きな変動があった場合、銀行の待機資金を含み損の口座に移動させます。足りない場合は、含み益の業者から含み損の業者へ移動させます。
 
為替に大きな変動がなければ、変動時にすぐ動かせる必要があるという制限はありますが、待機資金は基本的に自由に使用できます。
 
変動があまりない状態だとレバレッジ10倍で年利10%とかも可能です。
ただいつ為替の変動が激しくなるかわからないので、捕らぬ狸の皮算用ですけどね。
 

取引をする前に確認すべきこと

それは取引対象通貨ペアのスワップポイントカレンダーの確認です。
スワップポイントはFX業者ごとに日々更新されます。
ヒロセ通商は夜、みんなのFXは夕方に更新されるので、こういったFX業者を使用する場合はスワップポイントカレンダーが更新されてから取引すると1日分のスワップポイントの変動リスクを抑えることができます。
 
スワップカレンダー更新後
取引オススメ時刻
スワップポイント付与前
 
スワップポイントが付与される時間は標準時で7時前後、サマータイム時で6時前後になります。
 
スワップポイントカレンダーの更新時刻を載せています。対象業者を探す時に参考にして下さい。
 

FXスワップポイントサヤ取りで利益を調整する方法

年末になると税金を意識する必要が出てきます。
利益が出すぎている場合、結構馬鹿にできない税金を支払うことになります。

いつ利益を調整するのか?

12月の頭にFXの損益を全て計算し、12月の取引で利益がマイナス状態であれば、プラス状態に持っていき税金を支払う必要があるほどの利益が出ている場合は損失が発生するように取引します。

FXサヤ取りで利益を調整する方法

Q.スワップポイントはいつ課税される?
A.会社による。下記の様に分かれます
▼発生時口座反映
未決済ポジションのスワップポイントは課税される。
▼決済時口座反映
未決済ポジションのスワップポイントは課税されない。
▼決済時口座反映(振替機能有)
未決済ポジションでもスワップポイントを受け取ることが可能な口座。
未決済ポジションのスワップポイントは課税されないが未決済でスワップポイントを受け取った場合は課税される。
 

口座ごとのスワップ課税タイミングを把握する

そうしなければ、想定外の損益となり確定申告時に困ることになります。
特にスワップポイントのサヤ取りをしている人はポジションも大量に保持することが多く影響は甚大です。
 

発生時口座反映タイプの対応策

▼決済してしまう
決済してしまえば決済時口座反映タイプと同じになります
▼他取引で損益を調整する
他取引で大量のスワップポイントの損益を調整できるならそれで問題ないです。ただ取引コストが発生するので、調整目的の取引はオススメできません。
▼決済時口座反映(振替機能有)のスワップを振替を利用
発生時口座反映タイプによる一方的な損益が発生した場合、振替機能で調整可能すれば取引コストがかかりません。
 
スワップポイント課税タイミング一覧を載せています。
 

FXサヤ取りを始めようか迷っている人へのおススメ運用方法

常時自分の資産をフルで活用するのは難しいものです。
多くの人は銀行預金等の低リスク資産をそれなりの割合で保持しているでしょう。

その低リスク資産でサヤ取りをする

低レバレッジで運用したとしても低リスクで銀行預金より高い金利を確保できます。
現金が急遽必要になったとしても相場を気にせず、両建てポジションを減らすだけですぐ確保できます。

おススメのレバレッジ

レバレッジ6倍程度。
通常のFXでレバレッジ6倍はかなりのリスクですが、両建てで6倍はかなりの安全運用です。
もし相場が不安定だなと感じたらその不安の分だけレバレッジを減らせばいいです。
年末年始等の薄商いも不安であればポジションを減らすのをおススメします。

一つの通貨ペアでサヤ取りしない

一国のリスクを受けすぎないようにする為、3通貨以上の運用をおススメします。
 

DMMFXとヒロセ通商でリスクを減らす運用方法

DMM.com証券(DMM FX)

DMMFXの特徴

売りのスワップポイントが他社に比べて優秀。
 

急激な円高が発生した場合

大幅なプラスになるが出金がネックになる。
 

DMM口座の出金条件

『銀行営業日当日15:00までのご依頼は、原則として、銀行翌営業日に当社にて出金処理をいたします。』
『銀行営業日当日15:00以降のご依頼は、銀行翌々営業日に当社にて出金処理をいたします。』
 

出金が遅いデメリットを解消する方法

常時、他の口座より証拠金維持率を低目にしておく
これだけで本当に資金管理が楽になります。
 
急激な円高と急激な円安を比べた場合、急激な円高の発生率の方がはるかに高いです。
 
急激な円安が発生した場合でもクイック入金というシステムがある為、いつでも入金でき、証拠金維持率をいつでも高めることができます。

ヒロセ通商(LION FX)

ヒロセ通商の特徴

高金利通貨が高めのスワップ。
平時のスプレッドは狭い。
ただし、値動きが激しい時のスプレッドが他業者に比べて広い。
その分、値が止まりにくいメリットはある。
 

急激な円高が発生した場合

この業者の致命的な弱点は値動きが激しくなると大幅にスプレッドが開くことです。
その為、リスクを取りすぎているとヒロセ以外の口座はロスカットされなかったが、ヒロセだけロスカットされたみたいな事件が発生します。
 

スプレッドのデメリットを解消する方法

常時、他の口座より証拠金維持率を高目にしておく。
これだけで心のゆとりが跳ね上がります。
 
急激な円安が発生した場合でもクイック出金というDMMFXにはないシステムがある為、当日に出金でき、資金移動が他業者に比べて楽です。

DMMFXとヒロセ通商でリスクを減らす運用方法

DMM.com証券(DMM FX)
証拠金維持率を常時低目、急激な円安はクイック入金で対処。
 
 
ヒロセ通商(LION FX)
証拠金維持率を常時高目、急激な円安はクイック出金で対処。
 
 
業者によってメリットデメリットがありますが上手く運用することでデメリットを減らしメリットだけを享受することができます。
 
 
 

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