心理学でわかるお金無駄遣い『お金に支配されない13の真実』

      2020/03/03

人間のお金に対する心理や行動を例を使ってわかりやすく解説されていて面白かったです。
いくつか紹介します。
 
 

キャッシュレスはお金に対する捉え方を変える

心理学でわかるお金無駄遣い『お金に支配されない13の真実』

お宝チケットに学生がいくらまで出そうとするかという実験

サイレント・オークション方式で競り落とした人が購入できる。
 

半数は現金払い、必要があればATMに駆け込んでもいい

提示額は平均28ドル
 

もう半数はクレジットカード払いでもいい

提示額は平均60ドル

キャッシュレスで無駄遣いを減らす方法

現金の方がお金が手を離れる痛みが大きい。
なので、キャッシュレスで何かを買う時、ATMで同じ金額を引き出すところを想像する。
現金で支払ってもいいと思えた時だけキャッシュレス決済を行う。
 
 

損失回避の罠とは

人間は誰でも得したいと思うが、それ以上に損をしないことに一生懸命になる。
少しでも損をすると思うとそっちに気を取られて、もっと得をする可能性を後回しにする。
 
わたしたちは損が大嫌いだ
 

問1:1万円を貰ったとする。選択肢は次の2つ

  • コインを投げて勝ったら、さらに1万円貰う
  • 何もしないで、さらに5000円貰う
多くの人は確実性を取って1万5000円を持って家に帰る
 

問2:2万円を貰ったとする。選択肢は次の2つ

  • コインを投げて負けたら、1万円失う
  • 何もしないで、5000円失う
結果は前問と同じですが、コインを投げる方が魅力的と感じる人が多いらしいです。
 
よくある損失回避の例題ですが、私なら両方とも何もしないと選択します。なぜなら
 
コインを投げるという行為が信用できない
 
という考えがあり、いまいちこの損失回避の罠を理解できていなかったのですが、すごい説得力のある実験が紹介されていました。

損失回避の罠の説得力のある実験

サルだって損したくない。
 
サルは訓練を通じて通貨と食べ物を交換することを知っている。
通貨を穴に入れれば、引き換えに飼育員から食べ物を貰える。
食べ物を交換する飼育員を選ぶこともできる。
  • 飼育員A:ずっと2個のブドウを渡していた
  • 飼育員B:ずっと1個のブドウを渡していた
サルはこれを覚えて、少しでも多くブドウを得ようと、多くのサルが飼育員Aから食べ物と通貨を交換していた。
 
途中で下記のようにブドウの渡し方を変えた結果
  • 飼育員A:皿に2つのブドウを乗せた状態で見せて、2回に1回、渡す瞬間に1つ引っ込め、1つしか貰えない。
  • 飼育員B:皿に1つのブドウを乗せた状態で見せて、2回に1回、渡す瞬間にもう1つ追加し、2つ貰える。
71%の確率で飼育員Bを選択するようになった。
コイン投げと同様に結果は一緒ですが
  • 受け取る瞬間に2つ目のブドウが加わると得したように思える
  • 逆に2つ受け取るつもりで一つ引っ込められると損をしたと思える
人間同様サルも損失が大嫌い。
こういう実験結果を見せられると信ぴょう性が一気にあがります。
損失回避という人間の非合理的な傾向は、進化前の本能レベルで刻まれている。
 
文字を使用する前の人類は食料を保存する手段を持たないだけに、今手元にある食料の方が重要で、今ある食べ物を失っては飢え死にする可能性すらある。

損失回避の罠を利用したオランダのやばい宝くじ

国民それぞれが持つ郵便番号が自動的に抽選箱に入る仕組み。
お金を出して券を買っていなければ当せんにならないが、いつでも当たっていたかどうかを調べることができる。
まさに、損失回避につけ込む悪魔的発想

下落局面での損切りを拒む投資家

人が損失を回避したいばかりにお金に関わる判断を誤り、ときに壊滅的な事態を招く。
本能に従うと暴落時にまとな判断ができなくなる可能性が高いので、平時にルールを作り、それを実行することが大切。
 
 

ジェネリック医薬品はブランド薬より効果が低い

  • 高額なブランド鎮痛剤
  • 同じ有効成分を含むずっと安い後発(ジェネリック)医薬品
実験参加者はブランド薬を飲んだグループの方が頭痛が早く治ったと答えた人が多かった。
 
女性が経験する鎮痛効果の3分の1近くは、ブランド薬を飲んだという意識に原因を求められる。

値段が変わると同じ商品でも効果が変わる

  • セール期間中に買った薬
  • 定価で買った薬
セール品は定価品に比べて効き目がさほどではなかったと答えた人が多かった。
 
価格がプラシーボ効果に似た働きをした。
 
薬が価格で効果が変わるのなら、医療費も値段によって影響があるのかが気になるところです。もし医療費も高い方が早く治るとしたら、人間の心理の影響は思いのほか大きい。

薬の効果を最大限発揮させる方法

自分の場合:ブランド医薬品を使用する。

自分は騙せない。
 

自分以外の場合:ジェネリック医薬品をブランド品として渡す。

安い値段で最大限薬の効果を発揮できます。
薬を渡す時、わざわざこんな事言うことないので怪しいかw
 
 

アンカリングの恐ろしい心理的効果

問1

  • ガンジーは亡くなった時、140歳より下だったか?
  • ガンジーは何歳で亡くなったか?
回答者の答えた平均年齢:67歳

問2

  • ガンジーは亡くなった時、9歳より上だったか?
  • ガンジーは何歳で亡くなったか?
回答者の答えた平均年齢:50歳
 
最初の質問には意味がないが、先の質問に回答は引っ張られる。
ちなみにガンジーが暗殺されたのは78歳。
 
今まで意識したことはありませんでしたが、意識してみるとアンカリングの効果を感じることは多いです。気を付けねば。
 
 

ホームレスは脳みそが人間扱いしない

ホームレスの写真を見た時、参加者の3分の2が、とっさの反応は嫌悪だったと素直に認めた。
 
脳スキャンの画像を見ると、

お金持ちの写真を見ている時

前頭前皮質内側部が活性化。

ホームレスの写真を見ている時

前頭前皮質内側部は静まり返っていた。
 
前頭前皮質内側部
自分以外の人間を見る時、脳のこの部分が活性化する
 
ホームレスに対して厳しい理由がわかります。まさか人間扱いすらしていなかったとは。
 
 

お金の心配が知能指数を下げる

サトウキビ農家に時期を2回に分けて認知機能テストを受けて貰った
  • 収穫前
  • 収穫後(農家が代金を受け取った後)

認知機能テストの結果

収穫前は収穫後よりIQスコアが一段下だった。
スコアの一段は下記ぐらいの違いがある。
  • 卓越しているから普通
  • 普通から鈍い
違いはお金の心配があるかないか。
お金の心配がある人は脳内の「帯域幅」が狭くなって他の物ごとに集中しにくくなる。

この結果を見ると資本主義はえげつない仕組み

お金持ちはお金の心配がないので、脳みそをフル活用できて、さらに儲けることができる。
お金がの心配がある人は集中できずに稼げない。
格差が拡大するのもうなずけます。
 
やはりベーシックインカムの必要性を強く感じます。
 
 

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