2022年からTOPIXが変わる。新TOPIXの新たな基準とは
TOPIXの見直しがなぜはじまったのか?

- 日本の年金(GPIF)で多額の資金を投入している
- 投資対象の機能性に欠ける
- 時価総額や流動性の低い銘柄の価格形成に歪み(流動性が低い銘柄を買おうとした場合に、買いたい値段で買えない)
- TOPIXの新陳代謝ができていない
TOPIX(東証株価指数)とは
東証1部上場の全銘柄を対象として、各銘柄の浮動株数に基づく時価総額を合計して計算。
時価総額の大きな銘柄(大型株)の値動きの影響を受けやすい。
日本の年金(GPIF)の運用先
日経平均株価(日経225)とは
東証第一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い225銘柄。
基本的に225銘柄の単純平均なので、値がさ株(1単元当たりの株価の水準が高い銘柄)の影響を強く受ける。
新市場(プライム、スタンダード、グロース)
現市場
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新市場
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東証一部
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約2100社
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プライム
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東証二部
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約500社
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スタンダード
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JASDAQスタンダード
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約700社
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JASDAQグロース
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約50社
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グロース
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マザーズ
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約300社
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現市場
東証一部全ての銘柄がTOPIX
新市場
プライム市場の基準は「流通時価総額100億以上」
基準を満たしていなくても現在の東証一部企業は希望があればプライムに残存できる、ただしプライムの全銘柄がTOPIXに選ばれるわけではない。
新TOPIX
プライムから基準の満たさない一部の銘柄を除いたものと、基準を満たしたプライム以外の一部を新TOPIXにしようと検討している。
アメリカのS&P500に近い形となる。
S&P500
ニューヨーク証券取引所とナスダック(新興企業向け株式市場)の混合
新TOPIXの新たな基準
流通時価総額
大株主や安定株主を除いた、市場で売買されている株の時価総額。
社会貢献
- 環境にやさしい企業
- ボランティア活動
- NPO等に資金提供
いつから新TOPIXに
2022年上半期を目途
新TOPIXについて
金融庁が提案している段階で、実際は東証が作るので提案内容と異なる可能性もあります。
ただ下記のようになる可能性は高いです。
- 流通時価総額の低い銘柄は売られる
- 東証一部以外で流通時価総額の高い銘柄や社会に貢献している銘柄は買われる
ついでにユニクロ指数と言われている日経平均も見直して欲しいところです。